2015/07/07
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- ECサイト対応型販売管理システム
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- ECサイト販売管理
前回に引き続いてECサイトに関わるシステム構築について説明します。今回のテーマは「販売管理システム」です。
ECサイトのための「販売管理システム」はECサイトから入ってきた注文を管理するために使用します。
管理する内容は下記のようなものがあります。
・ どのような注文が入ってきたか(注文管理)
・ 注文に対応するための在庫があるか(在庫管理)
・ 仕入先への手配はできているか(発注・仕入管理)
・ 商品を納品する手続きはできているか(出荷管理)
・ 売上は正しく計上されているか(売上管理)
・ 注文に対する請求はできているか(請求管理)
・ お金が予定通り入ってきているか(入金管理)
・ 仕入先への支払はできているか(支払管理)
・ 案件(注文)処理の進捗をチェックしたい(ステータス管理)
・ 経理処理のために売掛金や買掛金を集計したい(月次処理)
・ 売上や粗利の分析など経営管理の資料を出したい(管理帳票)
・ 取引先や商品などの最新情報を管理したい(マスタ管理)
その他、業務内容によって必要な機能もありますが、代表的なものは大体以上で網羅されています。一般的な販売管理システムと同じです。
ポイントは上記のような機能をECサイトと自動的に連携しながら管理できるかということであり、連携する仕組みを備えたものをニューテックでは「ECサイト対応型販売管理システム」と呼んでいます。
ECサイト対応型販売管理システムの機能概要
以下では「ECサイト対応型販売管理システム」(以下、「販売管理システム」といいます)の機能の概要を説明します。
・注文管理
ECサイトで利用者が注文を完了すると同時に、注文の情報を販売管理システムに伝達します。よって、販売管理システムではリアルタイムに注文の状況を把握することができます。注文の状況を確認し、注文を確定するなどの処理を行います。
・在庫管理
自社で保有している在庫の数量を管理します。注文に対して出荷できる在庫があるかどうかを確認する(有効在庫照会)こともできます。その他、倉庫間の移動や棚卸数量調整など、在庫管理に必要なテーマが含まれます。
・発注・仕入管理
仕入先への発注情報を管理します。発注書を発行して仕入先への発注手続きを行えるようにします。(機能拡張により、発注データの自動作成や発注書のメール・FAX自動送信機能も実現できます) 商品が入ってきたら、入荷(仕入)処理を行います。
・出荷管理
出荷すべき注文に対応した商品のリスト(ピッキングリスト)を発行できます。商品の出荷準備が整ったら出荷の処理を行います。 配送伝票番号を入力すると、注文主に「配送伝票番号〇〇〇番で出荷手続が完了しました」というメールを自動送信することもできます。
・売上管理
売上計上の基準に合わせて売上金額を管理します。
・請求管理
請求書による代金請求の場合は請求書発行対象を検索して一括で請求書を発行します。都度請求、締め請求の両方に対応、代金前払いの請求に対応する仕組み(注文の仮確定による処理)もあります。 クレジットカードや代引きなど、注文と同時に請求処理が完了していると考えられるものは請求済と自動的に判別します。
・入金管理
入金実績に対し、入金予定リストを照合することによって入金消込を行います。クレジットカード代金の一括入金の際は、請求種別と入金予定日で対象を検索することにより、クレジットカード分をまとめて消し込むことが可能です。
・支払管理
仕入先への支払予定を確認し、社内向けに支払依頼書を発行できます。仕入先から来た請求書と照合し、支払手続きを完了したら支払依頼書に記載されている分を一括して支払消込することができます。
・ステータス管理
日々、多数の注文がECサイトに入ってくるような場合は、すべての注文が予定通り処理されているかを管理することが大変重要になります。ステータス管理機能を使用することにより、処理中の注文の状況を一覧できる上、処理予定日を超過している部分をアラーム表示したりすることができます。
・月次処理
売掛金と買掛金を集計して台帳を出力できます。
・管理帳票
ご希望に合わせて売上や粗利、売上分析など各種帳票を発行することができます。
・マスタ管理
顧客マスタ、仕入先マスタ、商品マスタなど各種マスタを管理します。
以上、代表的な機能をご紹介いたしました。業種やECサイトのサービス内容によって要求される機能が異なりますが、概ね以上のような機能が対象となります。 ニューテックにおいても「ECサイト対応型販売管理システム」の開発実績があり、自社プログラムを保有しています。