事例概要
日酸TANAKA株式会社様は大陽日酸グループの企業で、主に大型切断機、各種溶接機器、各種ガス機器、工業用ガスの製造と販売を行っております。
多様な事業モデルに対応するため受発注業務では各モデルの部分最適を図り、クラウド型販売管理をバックヤードに配し財務に影響する機能のみを利用し、会計処理のエビデンスとしては全体最適に特化した仕組みを構築していました。
下記の諸課題もありバックヤードの販売管理を現行のクラウドサービスからリプレイスしました。
課題
従来の販売管理パッケージシステムでは以下のような課題がありました。
①システム全体のポイントとなるシステム間データ連携で障害が頻発した。
②バージョンアップの影響を受けた際の調査工数が増加した。
③パッケージの内部ロジックが非公開であり、差異発生や動作不良の原因究明に手間がかかるあるいは原因不明のままとなっていた。
導入のポイント
次のようなポイントが実現可能であったため、弊社提案のスクラッチでの開発が最適とご判断いただけました。
①外部データ連携における取込チェックを最適化して安定的な連携が実現可能だったこと
②不要な業務機能やチェック機能を排除し、必要な機能をシンプルに実現することが可能だったこと
③目的の情報に速く到達するためのデータ照会機能を自由に設計可能だったこと
導入とその成果
①外部データ連携が安定し、障害対応に追われることが少なくなった
②内部処理プロセスが可視化され、販売と会計の相互確認が容易になった
③ユーザからのデータ照会の要請に対し迅速に対応できるようになった
今後の展開
今回、新規取引ながら基幹システム群の中でも重要な部分を担当させていただいたため、今後周辺システムの改善などにおいて順次対応可能な状態となりました。
本システムの保守を⾧期的に担当しながら日酸TANAKA様のシステム環境をより良くする支援を継続していきます。
クライアントプロフィール
企業名:日酸TANAKA株式会社様
設立:1917年3月 創業
事業概要: FA事業(切断関連機器製造)、制御機器製造、溶接機器・材料および各種ガス販売
資本金:1220百万円
従業員数:378名
URL:https://www.nissantanaka.com/
※2023年3月末時点